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2005年9月

2005/09/29

メゾン・ド・ヒミコ

おとといの話。

興行収入ベスト10には入っていませんが、かなりイケテル映画です。
Yahooのユーザーレビューでも、5つ星のべた褒めだらけでかなり高い評価を受けてます。

まだ観てない人がいそうなので詳しくは書きませんが、、、


観終わってしばらくしてから、ジワジワときます。
次の日になっても余韻が残って、
もう一度観たいと思ってしまうほど。
(実際にAは二日連続で映画館に行ったって!)

田中泯の存在感は圧倒的。
さすが舞踏家だけあって、たった1ミリの動きにさえ意味を含めていそうで、彼なしにはこの映画はなりたたない。
オダギリジョーが、あんなに色気のある俳優とは知らなかった。銀幕に映えるスタア性がある。
柴咲コウも、ブスっとしていい味を出してた。


いくつか心に残るシーンやせりふがあるんだけど、、、、
まだ観てない人に怒られるからガマン。

決してハッピーなだけの映画ではなく、人生の不条理やら孤独感もまざまざと見せつけるんだけど、心がホッとあたたまる映画です。

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2005/09/21

心未だ島にあり

昨日、西表島&黒島一人旅から帰ってきました。
皆様のご想像通り、病的な日焼けで帰ってきました。

シミやら熱射病やら皮膚がんやら、夏の太陽といえば最近はもっぱら悪役に甘んじていますが、それでもやはり一人で、なんにも予定を立てず、島を堪能するこの幸福感ったら、なにものにも替えられない。
脳みそがふやけ、勝手に口元が緩んでしまう間に、勝手に肌は黒くなるものです。


しかし今回行った西表は、今までの島とは勝手が違い、自転車でぶらぶら島一周、、、なんて呑気なことを言っていられないほど大きな島で、そしてなによりその自然の雄大さは、都会育ちの僕には一人で面と向かうには想像を絶するほどで、その神様の指の先をほんの少しだけなぞらせてもらっただけで、ひれ伏すより他はなく。

シーカヤックで湖のように静かな海を渡り、道路が途絶え車ではたどり着けない船浮という集落や無人島に、滑るように渡りました。
ピナイサーラの滝へは、マングローブの川をカヌーで上り、55メートル絶壁の滝口からの眺めは、メキシコやペルーで見たあの景色とも勝るとも劣らずで、太古の地球を見ているような感動。
星砂の浜の熱帯魚たちは、地球上に存在する全ての色彩を集めたようなカラフルさでした。


黒島は、200人の島民に3000頭の牛がいる、いわゆる「何もない島」。
観光スポットはおろか、コンビニもスーパーも信号機もない。
大きな病院も高校も、おしゃれなカフェも、若者が就く仕事もない。

でも、大きな空と、輝く海と、かわいいオジイと、のどかな時間と、旅の楽しみ(つまり旅人とのすれ違う出会い)がありました。


今回の旅の共は、星野道夫著「旅をする木」でした。
アラスカの大自然に魅せられ、アラスカの人々とその土地に生き、数年前にアラスカで死んだ写真家のエッセイ集です。
アラスカと沖縄と、まるで対照的な土地を旅する写真家の優しくて強い言葉は、しかし、時々激しく胸に刺してきて、しばらくは本から目を逸らしてただただ海を眺めるしかできなかった。

例えばこんな内容を読み進む時は特に、、、
ある人が星野さんに、こんなことを聞きます。
「旅先で感動的な景色を見た時、あなたはそれを、どうやって友人や家族に伝えます?」
「やはり写真かな?それとも言葉で伝えるだろうか。」
「写真や言葉ではなく、その美しい景色を見たことによって自分自身が変わることが、結局一番その感動を伝えることなのかもしれない、、、」


忙しい日常から距離を置き、一人で沖縄に行く。
そしてゆっくりとした時間の中で、いやおうなく自分と向き合うことになる。
やっぱなんだかんだいって、一番欲しいのはXXXなのね、とか。
あるいは宿で、泡盛を飲みながら日常生活では重なり合わない人と夜を共有する。

そんなスタイルの旅を、ここ4~5年毎年繰返し、日常に戻っては、後ろ髪引かれる思いでまた沖縄に戻ってしまう。
仕事に追われる中で、ふとあの景色を思い出しては、胸がキュンとなって、今度はいつどの島に行こうと妄想し、そしてまた空港に降り立っては、これで何度目の旅だったか指折り数えてあきらめる。
また来ちゃったな、と思いつつ、それでも嬉しくてたまらなかったりする。


今日もまた、会社のオフィスで、真っ黒な指先でキーボードを叩く。
「鳩間島」「安宿」「正月」

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2005/09/14

遅い夏

明日から20日(火)まで、西表島と黒島に行ってきます!

今年は夏休みをこんなに遅い時期に取ったから、今日までずーっと、お盆も関係なく働いてきて、海にも山にもバーベキューにも野外ライブにも行かず、まるで夏がなかったかのよう。
また去年みたいに、太陽の下を動き回って、アホのように黒くなってこようかな。

TUKAはどっちの島でも通じなさそうなので、しばらくはこっちの世界から遮断され、ゆっくり過ごそう。
でもきっと、あの憂鬱な選挙とこれからの日本のこと、ホームレスたちのこと、なにより自分の将来のことなどなど、いろいろ考えてしまうんだろうな。
いやいや、毎晩泡盛飲みまくって、頭をスッカラカンにしてくるぜい。

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2005/09/08

BIG ISSUEをBIGGERに

眠い、が、書かずにいられず。

深夜の誰が見てるの?という時間帯にフジテレビ系列にしては珍しく良質なドキュメンタリー番組をやってて、今晩はその録画ビデオをKとAと見てた。
題材は、当ブログで何度か登場しているBIG ISSUE

創設者の佐野さんをはじめ、長野出身の元モデルの若いスタッフ、群馬から新宿に流れてきてホームレスになった販売者など、厳しい現実も織り交ぜた、いい番組だった。

佐野さんは言ってた。
「BIG ISSUEは、これからの日本の社会に絶対になんだ。」

今この時代の、「豊かな」日本の社会を築くため、経済をどんどん発展させるため、昔はたくさんのたくさんの労働力が必要だった。
ただし成熟しきったこのご時世には、使い物にならない錆びた機械のように、うち捨てられる労働力。

そんな「彼ら」(決して、目に触れてはいけない「それら」ではなくて!)に生きる手段と望みと、希望なき時代を生きる僕らにオルターナティブな智恵を、BIG ISSUEは掛け橋となって伝えてくれてる気がしてる。

もっともっとこの雑誌を広げたい!と久しぶりにアツくなってしまった。
だってこのまま潰れてしまったら、それはきっと、もっと大きな何かが、音を立てずに崩れている証拠じゃない?
ホームレス問題だけではなく、もっと大きな、全体としての何か。


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2005/09/06

近況報告

最近、仕事が忙しい。
今年もまた、9月は1年で最も忙しい時期になりそうで、地獄の様相が目に浮ぶ。

それでも僕は、9/16から20にかけて西表島と黒島に遅い夏休みでぶらりと行ってきます。
深夜まで残業しているであろう先輩諸氏を無慈悲に残し。

先週の土曜日には、近所であったエイサーに今年も行って、尼崎にいながら沖縄気分を堪能。
3時間ほどぶっつづけで、エイサー隊が町中を移動しつつエイサーを舞い、見学客(ほとんど地元民か)がそれにぞろぞろとついて歩く。
警察ではなくおっちゃんが交通整理をして、車の通らぬ夜の戸の内はエイサー&見学客天国。
幸せな気分にさせる祭のひとつ。


今週末はもう選挙か。
「自民党単独過半数」らしい。

躍らされてる、と、まるでわかったかのように思ってしまう。
爽快な言葉に、なにかが変わる期待感に、片手落ちのメディアに、躍らされてると。
なんて傲慢なんだと自分でも思うけど。

でも躍らされるのは、それはそれでわるくないんだろうな、とも思う。
みんなと一緒の音楽にあわせて躍っている間は、きっと楽しいだろうし、楽だろうし。
でもその楽しい音楽が止んだ時、後悔したり、しないでね。


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