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2007年2月

2007/02/25

DREAMGIRLS

先週だったか、昼ご飯を買いに入ったお弁当屋さんでスポーツ新聞を読んでいた。
「ビヨンセの大阪追加公演が本日正午から先行発売」という記事を読み、何気に時間を見るとちょうど正午すぎだったので電話をしてみると、サクサクとつながりいとも簡単にチケットを入手してしまった。9000円という値段に悩んだのは後になってから。。。

ビヨンセといえば、デスチャ解散以降もますます調子がいい。「To the left, to the left」の"Irreplacable"は全米ビルボードチャートで10週連続1位、グラミー賞でも最優秀コンテンポラリーR&Bアルバム賞を取ったりと。
元メンバーのおっさん(ミシェル)に負けじと変顔してるのも愛嬌の範疇で、とにかく美しいのだ。

んで、そのビヨンセも主演していて、今年のアカデミー賞でも最多8部門でノミネートされたドリームガールズを、ひとり伊丹のシネコンに観にいきました。

2時間半近くの上映時間の長さなんて全然忘れてしまうほど、最初からエンドロールまでどっぷりとこのミュージカル映画に浸ってしまい、しばらく腑抜けになってしまった!
60年代のブラックミュージック世界の話なんだけど、その背景があまりよく知らずに観たとしても、この歌と映像とストーリーは充分すぎるほど楽しくて、大きな映画館で観てよかったと思えました。

前評判どおり、なにしろ圧巻だったのが助演女優賞にノミネートされている新人のジェニファー・ハドソン。この映画の中には何度も「ソウル」という単語が出てきたのだけれど、彼女の歌は本当にソウルフルで、スクリーン越しに魂をがっちりとつかまれてしまった。
他のノミネート作品は見てないし、日本人としてはどうしても菊池凛子に目が行ってしまうけど、アメリカの記事など読んでるとどうもジェニファー・ハドソンで決まりという空気が流れているようだ。明日のアカデミー賞ニュースが楽しみ。

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2007/02/19

体が教えてくれる

忘れもしない先週春一番が吹いた木曜の朝から、くすぶりつづけているこの風邪気味な体調。

「まだ風邪治ってないの?大丈夫?」
と、当然ながら心配され、
「なかなか治らないんだよねー」
といつも通りの回答。
「病院行ったら?」
と、至極当然の返事が返ってきて(しかも少しだけ疑いの目を向け)、
「お医者さんも病院も嫌いだし」
「嫌いだし?」
「保険料を払っていないから」という段階で、話を左方向に進め過ぎたことを反省するにいたる。

****
こんな中途半端な風邪じゃなくて、もっと深刻な事態にいっそのことなってしまえばいいのに、といたく他人事みたいに空想してしまう。
38度の熱でもでたら、さすがに観念して、嫌いな病院でしかも保険料を払ってもいなかったとしても、しっかりと効く薬を処方してもらい、自分の体をもっと大事にいたわることに集中するだろうに。

もっと熱を上げられたら、ひとりのひとに意識を集中できるのに。

****
そんな近々の体調のせいだかしらないが、2年くらい前に読んだ中島たい子の『漢方小説』を再読してみる。
31歳女、独身、彼氏なし。元カレの結婚話を聞いたショックが原因で、胃の調子がおかしくなる。
4ヶ所廻った病院では「異常なし」と診察され、5ヶ所目の漢方診療所で、東洋医学と(ついでにかっこいい若医者に)出会うことで、少しずつ見つめていく、自分のこころとからだのバランス。
テーマといい、文体といい、ちょっとした小道具の出し方といい、うまいなーと関心してあっという間に読んでしまう。

そういえば前回この小説を読んでいたときも、こころとからだ、どっちか忘れたけど(多分両方)、崩していたような気がする。それでこれを読んで、「いい薬になったわ」なんてブログに書いていたような。

主人公みのりは、何度かの漢方診察所での問診と、漢方学の独学、そして彼女なりの痛い経験で気付く。
自分の目的は、「病気を治す」ことから一歩踏み込んで、「変化を恐れない自分になること」。

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2007/02/14

懲りないオマヌケ

ふとしたきっかけで、我が家の賃貸契約書が行方不明なことに気がつく。
それ自体は、多分たいしたことはないだろう、なぜならすぐに引っ越すことはないから、と必死で言い聞かせつつ、でもやはり、その事実を知った今朝からずっと心がざわつく。見つけるまで落ち着かず、心当たりのあるファイルやバインダを引っ張り出しては、それを探す。しかし、探し物は探しているときには見つからないと決まりきっているようだ。
またやってしまったと、哀れな気持ちになる。

しかし、違うものが見つかった。去年の某イベントのパンフレット。
「あ!」と思う。

僕はどうも、やってはいけないと分かっていることに、そうする意思などまったくないのに、ずるずるとのほほんとやってしまう。大事な契約書を平気でなくすように。
友達の友達に淡い、あわーい、想いを抱いてしまう。その想いとは、恋心とか片思いとかいった春っぽいものではなくて、どちからというと後悔に近いんだけど、でも苦くない。

その友達にさえ一年に一回しか会わないから、さらにその友達なんて多分二度と会うことはないと思っていたら、その二度目があったりして、しかも、初対面でもその二度目でも、ほんの1~2分だけ喋っただけなのに。
マヌケだな、と思う。
出会った最初の瞬間から、まっすぐに目の奥まで見て笑いながら話しかけてくる人なんて、いくらでもいるのに。僕の痛点なのだ。それ。

で、その去年のイベントのパンフレットには、その人の顔写真とフルネームが首尾よく載っており、あとは、まさに小学校時代の初恋相手の名前をGoogleで検索する高校生のように、僕はその人の名を検索してみたというわけ。
それで終わり。

あまり深い話ではないので、詮索しないように!

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2007/02/12

綿矢りさに会った!会ったのさ!

まだ2冊の小説と1篇の短編しか発表していなかった綿矢りさが、新しい長編『夢を与える』を発売するというので、デビュー以来初のサイン会をして。。。そして、行ってきました~!

綿矢りさは、芥川賞を19歳で取ったときに「文学界のヒロスエ」とそれはそれは騒がれた記憶があり、写真で見てもたしかに可愛いいのだ。可愛すぎて、クラスの男子の5人に惚れられ、女子の10人に嫉妬されるような。

なのでかどうか、サイン会場は男比率95%の長蛇の列で、A(♀)と一緒に来てなかったら、ちょっと居心地悪そうな雰囲気。
「いや僕は、彼女のビジュアルに惚れたんじゃなくて、彼女の文章に惚れてるんです!あ、もちろん、彼女のビジュアルも好きですが」なんて言い訳をしなくてもいいんだろうけどしたくなっただろう。

しかしその、男どもの前にあいさつのため姿を現した実物の彼女は、最近太ったなんて噂とは全然違って、とにかく顔がちっちゃくて体はきゃしゃで、きらきらと輝いている。スタアのオーラだ。
実はなんとなくのイメージで、『蹴りたい背中』のネクラはみだし女子高生とか『夢を与える』の堕落アイドルをあんな可愛い顔して書けるのは、きっとちっちゃい頃から毎年クラス女子10人から嫉妬されて根性がどこか小悪魔的にひんまがっているのでは、と疑っていたのだが、丁寧でのんびりというか、はんなりとした喋り口で、やっぱ悪い人じゃないんだと確信した。

サイン会は、長蛇の列の奥にある別室で、完全防備のまま粛々と進められた。
整理券を手に入れた150人の周囲は、紀伊国屋書店の関係者と思しきスーツ姿のスタッフ10人ほどががぴりぴりと不審者に目を配らせ、1時間くらい待たされてやっと入れた別室には、今度は河出書房関係者が10人ほど手前にも右にも左にもずらりと並んでいた。ただし、出版社の人たちはフレンドリーに話しかけてくれて、その間に綿矢りさはというと、左手で、驚くほどゆっくりのんびりと(しかもやや下手っぴな文字で)、サインを書く動作に集中していた。その間僕は、とにかくじっと目を見開いて見つめる。目の上の二重がすんごくくっきりと深いなぁ、なんて、どうでもいい印象をインプットしる間に、やっと目を上げてくれて、一言二言、見つめあいながら喋る至近距離、ほんの一瞬。

この、ほんの1分たらずの短い対面で、すっかり魂が腑抜けになった。
こりゃ、クラスの男子5人どころか、顔が全国に広まってしまってからはいろんな人に惚れられるだろうし、それはうれしさよりも恐怖があるだろう。ファンの前に姿を現すのがずっとできなかったわけだ。たくさんの大人たちに囲まれて、まさにトップアイドルというか、また、かごの中の鳥みたいでもあった。

それに比べたら、飲み会で一緒に酒を飲んだ角田光代は、なんておおぴっらだったんだと改めて驚いてしまう。

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2007/02/08

鈍感

相変わらずまた?といわれようと、すごく凹みまくりの日だった。
ため息の数だけ幸せが遠ざかるのなら、ぼくの幸せは今日一日だけで富士山を登った。
自分のことを、世界で指折りの無能なあんぽんたんだと決めつける思考回路だけが暴走。
数日前の新聞に「鈍感力」(by愛ルケの渡辺淳一)という本の新刊広告がでてて、「『鈍感力』こそ、この複雑で生きづらい社会を生き抜く力」みたいなコピーになるほどぉ、と感心したものだが、ぼくの場合は、、敏感であるべき大切なことには鈍感で、鈍感になりゃいいネガティブ思想には敏感だから、なんと質が悪いことか。

そんな嫌な気分の一日でも、最後にひとつ、気分を上げてくれることがあったから、富士山頂までいっちゃった幸せ気分がぐっと近くに戻ってきたよう。
土曜日、紀伊国屋、サイン、ぐはは、一ヶ月早い誕生日プレゼントサンキュー!

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2007/02/04

立つ春、浮き立つ足

昨日は結局、HAT神戸のOLIVE SPACEで行われていた「路上詩人トーナメント」には行かず。
急遽ある人に会うために三宮に行ってランチを食べ、六甲の山々を左手にと神戸の港の切れ端を右手に歩いてたら、本を読みたくなってしまって。

某ML情報によると、この日は昼12時からの12時間、尋常でないレベルで「気が満ちた状態が続いて」いたそうで、このことをずーっと意識の片隅で念じながら、飯を食ったりしゃべったり歩いたり本を読んだりしていた。
なので、自己暗示といえばそれまでだが、一日中背筋がぞわぞわする。文庫本を持つ右手がそれ自身の動きによってくいっと持ち上がる。

読んでいた本は、中上健次の『十八歳、海へ』という短編集。
カフェでコーヒーを啜りながら読み、時間はあっという間に過ぎ(その間も「気が満ちてる」意識を忘れず)、初めて降りた駅前の居酒屋で、また別の人と会って遅い晩飯を食べ、話す話す。

人は見た目ではないことに気付かされた、あの人のお陰で、という話だった。

今日は立春。
まさに、どんぴしゃり、春が立ちあがるその瞬間のような一日だった。

たった一つだって雲のない青空があまりにも気持ちよく、藻川沿いの堤防を自転車で、両手を離して頭を上に向け、「空がきれーー」と翔け抜けた。たぶん傍目にはお間抜けさんだった。
いやあまりにも、単純に、空が青くてその青色を川がさらさらと映して流れる様が、あまりにも春らしく(Tシャツ一枚の若いお父さんもいた!)、それだけで幸せになれたんだから。

その直前に読んでいた、『十八歳、海へ』の中の「眠りの日々」が吐き気を催すくらいどっしりと来たから余計に、ぬくぬくと温かい粒子が満ちてるみたいな春の空気がうれしかった。


ミーハーなのは、以前から公然と認めているので恥ずかしくもないが、この情報をミクシィのコミュで知った時の興奮は、30男としてはあまり公にすべきでない気もしつつ、でもこれは一大事だ!

以下、河出書房HPより。
~~~~~~~~~~
綿矢りささんの芥川賞受賞第一作『夢を与える』 の刊行を記念して、関西地区にてサイン会を開催致します。
尚、2月17日(土)より、首都圏でもサイン会を開催予定です。詳細につきましては、小社ホームページでは2月8日(木)にお知らせ致します。

2月10日(土)13時~ 大垣書店 烏丸三条店(京都)
            TEL075-212-5050
       17時~ 紀伊國屋書店 梅田本店(大阪)
            TEL06-6372-5821
2月11日(日)13時~ 旭屋書店 天王寺Mio店(大阪)
            TEL06-6773-0107
       17時~ ジュンク堂書店 三宮店(兵庫)
            TEL078-392-1001

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