« 2007年6月 | トップページ | 2007年8月 »

2007年7月

2007/07/22

余韻

土曜日。
伊坂幸太郎原作の映画『アヒルと鴨のコインロッカー』の大阪初日上映をひとりで観に行く。

運よく、中村義洋監督と主演の濱田岳が舞台挨拶をするという。そのおかげか、それとも、この映画(あるいはその原作)の異様な人気のせいか、立ち見も出るほどの大盛況だった。

絶対に映像化は不可能に思われるあの小説世界を映画化しようとした賭けもすごいが、出来上がった映画の素晴らしさは言葉にできない。
ストーリーをすでに小説で知っていたからかもしれないが、あるシーンを境に涙腺がゆるみっぱなしで。。。

伊坂幸太郎曰く「映画の最初のシーンを観て『この映画は傑作かもしれない』という予感は、案外当たるものだ。僕はこの映画の冒頭、本屋の看板のシーンを観たときに、その予感があり、そしてこの映画は本当に傑作だった。』

しばらく、ボブ・ディランの『風に吹かれて』のメロディが頭から離れない。

日曜日。
日本最大級の無料野外フェスが行われている大阪府内の某公園にお出かけ。
前半は、森の向こうから漏れ聞こえる音楽を、芝生に座りながらでまったりと。。。。で、後半は。。。。。会場の中でがっつりと?
あー、楽しかった!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007/07/18

自然の猛威が

そうそう、ここでの報告遅れましたが、日曜日に行く予定だったap bank fesは、「7月に上陸した史上最強の台風」のせいで前日の夜に中止が発表され、涙を飲んだ次第でした。

もちろん、数日間にわたり天気予報とにらめっこをし続けていたので、ある程度覚悟はできていた。が、中止が正式に発表されるとひじょーに悔しくて「くそ台風め!」と毒づかないわけではなかったけど、なにしろ、自然が相手。

人間が祈ろうと、願おうと、恨もうと、請おうと、逆らえないものは逆らえない、ってことで、意外とすっきりと受け入れられた。

その日曜日、明るい光に目が覚めると台風一過の青空が早朝の大阪に久しぶりに垣間見れて、やっぱり悔しいような、でも、未知の旅への期待に似たドキドキで、なかなか再び眠りに落ちることができず。

結局その日は、祇園祭がやっていた京都への小旅行をすることにした。
数年ぶりに乗るはずだった新幹線ではなく、いつもの阪急線ではあったけど、たどり着いた京都は祭りの雰囲気に華やいで、ごったがえす人がうっとしいとは思わない。祭り、集い、楽しい。

歩行者天国になった夜の四条通り。
巡行はしてなかったけど辻々に鎮座する山鉾は美しいし、コンチキチンといかにも祇園祭の音色が風情で、、、しかしなにより、人が多いこと多いこと!

ap bank fesの終演後は、きっとこんな感じでどっと人がごったがえしていたんだろうなと、ふと実現しなかったもう一つの祭りに思いをめぐらせてしまったり。
きっと来年、あるいはその先、リベンジというよりはやはり感謝の気持ちをつれて、ap bank fesに参加できたらいいな。


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007/07/10

ベリーベリーストロング~アイネクライネ~

雨が降りそうな夕方、藻川の川べりの道を南に向かって疾走していたら、ふいにこけた。
ハンドルにかけていた布バッグが前輪に絡まって、有無を言わせぬ急ブレーキになった格好だ。
擦り剥いた掌から赤い肉、短パンじゃなくてよかった砂だらけの脛。
大きな音を立てたものだから、散歩中のおばちゃんは驚いて立ち止まり僕のほうを振り向くが、振り向くだけで助けには来ないし、僕は僕で、痛いやら恥ずかしいやら、来ないで欲しいし見ないで欲しい。

ひとりでこけて、ひとりで痛いから。


FMから斉藤和義の「ベリーベリーストロング~アイネクライネ~」という、今まで聞いたことのない曲がかかり、ネットで半熟になっていた神経が一気に、その音楽にひきつけられる。

絡み合った糸がどこにつながっているのか分からない、孤独をはらんだ希望のほのかさ。
映像が目にうかぶ音楽。それはまるで小説みたい。

と思って、あまりにも気になってネットで調べてみたら、ぞくっとした。

■「ベリーベリーストロング~アイネクライネ~」
斉藤和義のファンであり、今一番注目されている若手作家“伊坂幸太郎”氏とのコラボレーション曲。このコラボレーション用に書下ろした“出会い”をテーマにした短編小説「アイネクライネ」から斉藤和義がインスパイアされ完成した曲。

伊坂幸太郎のストーリー力は、音楽になっても当然のように通じるんだと。
PVはシンプルで、それはそれでいい。


角田光代のネット連載の連作ショート集、「明日、どこかで出会う」は、最近全然読んでいなかったんだけど、Aが突然深夜のメールで(よりによって翌朝4時半起きの寝入りに)、「この人は、心のヒダが見えるのではないだろうか」と報告してからというもの、僕の心のヒダにも「早く読みたい」と引っかかっていた。

連載の始まった去年11月の第1話から、今月更新された第9話までを一気に通し読みをする。
泣きたくなるほど平凡で、泣きたくなるほど愛おしい人生が、つながっている。
あなたはあなたで大丈夫だよと、背中をぽんとたたいてくれるような言葉は、すーっと心のヒダの間にしみてくる。


ap bank fesはついに今週末。
梅雨がうだうだと続く不安な天気予報だけど、晴れだろうと雨だろうと、あなたと一緒ならばうれしい一日。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2007年6月 | トップページ | 2007年8月 »