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2007年9月

2007/09/24

ヨガとセックス

無料お試し期間ということで、Aと塚口のヨガスクールに行ってきた。

ヨガは今年の春にCと行って、その時は以後数週間に渡って猟奇的な肩凝りに悩まされるという痛い経験があったので、今回は無理をしない程度に楽しむことをモットーとする。

2時間のクラス。
ヨガといえば想像されるような、例のありえないアクロバティックなポーズや動きはなく、普段眠らせているような筋肉や筋を寝覚めさせて、それはそれはとても気持ちがいい。そして、その単純な運動のわりにかく大量の汗!

分かっている、日々の生活の中でヨガを実践したら、身体だけではなく心にもいいんだろうってこと。
しかし時間がとれない、金がかかる、云々といった言い訳をつけて、きっとしばらくはスクールには通わないだろうな。いや、やっぱりここは行ってみるべきか。


翌日は、そのAが行ってみたいと言っていた映画『ショートバス』を観に、心斎橋のアメリカ村へ行く。
いやはや、ここまで遠くなっていたのかアメ村は。距離的にではなく、年齢層的に(笑)。

この映画は、かつてTと共に観て大変感動した、『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』のジョン・キャメロン・ミッチェル監督の最新作だ。
「とにかくモザイクシーン満載だ」とはAから聞かされていたし、『ヘドウィグ』同様、セクシュアリティがテーマだということは知っていたのだが。。。

のっけから、(観たことはないが)ポルノ映画と見紛うほどのエロシーン攻めで、いい大人になってしまったせいかなんなのか、性欲を掻き立てられるどころか、逆にドン引き寸前だった。

しかし物語が進むにつれ、裸集団だとかペニスだとかバイブレータだとかオーガニズムだとかいった、肉体的な性はバックグラウンドにひいていき、もっと大事なもの―受容すること、愛すること、自分らしく生きること―が、理屈ではなく感じられる。

9.11でぽっかりと沈んだ穴となったグラウンド・ゼロを包み込むマンハッタンのジオラマの色彩が、とにかく美しい。
悲しくてもなお美しいものが存在する。

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2007/09/18

水辺から動物園

デジカメが欲しいな、というゆるやかな波はずっと前からあったが、最近久しぶりにその波が上がり基調だ。
作業所設立のために立て替えたウン十万円が入ったら、デジカメ買って、メモリがしょぼい携帯を買い換えて、引っ越して(←夢想中)。

日曜日は、藻川沿いの普段は野球場になっているだだっぴろい広場で今年4回目の「水辺まつり」に参加。
藻川・猪名川に、子どもが水遊びができる清流を取り戻そう、というこのイベント。とにかく、川辺に葦船を浮かべたりカヌー体験ができたり、川で取れた魚を食べたりと、このファンキーっぷりは第1回開催の時から大好きだった。
今年はバザーで参加となり、じゃがいも天ぷらを売りに売りまくっている間に祭りは終わっていた。ずっとテントの下にいたはずなのに、もう心は過ぎ去った夏を受け入れていたのに、顔や腕が日焼けした。

祭り終わり、汗だけかろうじて洗い流してそのまま淀川(川ではなく地名)。
翌日の敬老感謝の日、夏空の天王寺動物園。
動物園!
記憶を手繰りよせれば、小学生時代の野毛山動物園までさかのぼるほど、なんと遠ざかっていた場所だろう。

しかしこの時代、動物園という娯楽施設にどれほど人が来るものなんだろうといぶかしんでいたが、暑いさなか家族連れがわんさかと来ていて、暑さに拍車をかけていた。だからだろうか、カップルの姿はちらほら。

僕が子どもみたいな感動しやすい性質だからだろうか、テレビや雑誌やあらゆるメディアで見知っていたはずの、さまざまな形態をした動物たちをこの目で実際に見ると、生命の不思議さにぎょへーと唸らずにはいられない。
フラミンゴの逆折れ足のロボットみたいな動き。サイの肌の恐竜のような質感。サルの手のしぐさ、うつろな表情、ヒトと似て異なる。

もし自分が動物園の動物の立場だったらと想像し続けたからか、それとも暑すぎて汗をかきすぎたのか、ずっと二の腕に鳥肌が立つ場所だった。

Kirin

Penguin

動物園を出ると、年に1度は訪れる新世界。しかし生まれて初めて、串かつ屋に入り、「2度づけ禁止」を体感する。明るいうちに飲むビールの美味いことよ!

火曜日が、水辺まつりの代休ということで、休みでよかった。家に自転車で帰る体力がない。体はすっかり子どもではない。


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2007/09/15

男の性

太陽が西から昇ることがあろうとも、男は出産しない。
人生が一度きりであるのだとしたら、男という性はハズレくじなのかもしれない、と角田光代の最新刊『予定日はジミー・ペイジ』を読んで思った。

いやもちろん角田さんのことだから、妊娠出産がどれほど神秘的ですばらしく、母親になる女性が幸せであるだなんて単純なこと、書くわけがない。逆に、子を宿すという人生の一大仕事をひとり思いがけず引き受けてしまい、とまどいイラつく30過ぎの女の話だ。

もちろん男の僕には、妊娠の経験はないし、これからも永遠にできないから、どうしても超えられない壁が共感の間に立つ。
でも、なんだかほろりと泣けたことよ。
日々日々生きてると、「こんなこと望んでなかったのに」ってことがいっぱいだ。
イラついて、後悔して、げんなりして、ああと逃げ出したくなる。

でも妊娠については、そうはいかない。一度引き受けてしまったら後にひけない。究極の仕事だ。
でもだからこそ、手に入る発見があるのだなあと。極寒の地にだけ現れるオーロラみたいな感動。
いいなあ、でも、僕には出産なんて選択肢ないし、たとえ何か間違えてその選択肢が与えられる立場にあるとしても、今の僕にそれを引き受けることは、きっとできないだろうな。

この本を読み終えて、急に母に電話をした。
実はこの数ヶ月のうちで、何度か母の携帯に電話はしていたのだが、いつかけてもつながらない状態だった。

「これはもしや?」という小さながん細胞みたいな疑いが、ずっと晴れずにいたので、今日こそはその細胞をやっつけなければと思い立ち、携帯ではなく家の電話番号にかけてみた。

再婚相手のYさんが出ないでくれ、出ないでくれ、とコール音に乗せる。

そして、数ヶ月ぶりに聞く、いつもどおりの素っ頓狂な母の声。
双子の弟たちが金沢を揃って訪問し、まだ独身の方Yが彼女を連れて来年結婚すると報告した、とか、結婚している方の弟Rがあんたのホームページを見つけメールしたそうじゃない、でもYは機械は苦手だからメールする質じゃないのよねぇ、とか、時間があるんだったらたまにはこっちに来なさいよってお義父さんも言ってるわよ、とか、あんたは体は大丈夫って言っても信用ならないのよ、私もおばあちゃんにあんたの言う「大丈夫」は信用ならないって言われてたわ、とか。

なんだ僕にとっていろいろと波があったこの時間、向こうも普通に生きていたのだと、一安心した。

子どもひとりも生むことのできぬ男とは、なんとも臆病な生き物であることよ。


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2007/09/11

角田光代と飲み会、そしてラブホテル

もうすでに数日も経った話とはいえ、やはり書かずにはいられないことがある。

去年1番の思い出イベント、角田光代ワークショップ「ことばの使い方」がこの週末に京都であった。

前夜にTのアパートに泊まり、そのまま家に帰らず京都に向かったのが土曜の夕方。
去年は前から2列目の席にAと並んで、しっぽをぐりんぐりん振り回す犬のように興奮していたのだけれど、今年は2回目ということもあり、最後尾の席に落ち着いた風を装って座る。

今年のお題は、「小説の冒頭1行を書く」。確かに小説の最初の1行で、その世界にぐいっと引き込むか、それとも読者を突き放してしまうかは、小説ではその題名以上に重要かもしれない。

あるシチュエーションが与えられて、その小説を参加者各自が設定を考えて、その上で冒頭の1行目を書くというもの。
うんうんとうなってなんとか吐き出してはみたものの、どうもやはりしっくりとこないものだ。

そんなこんなで、初日は終了、もちろんその後は飲み会♪

角田さん、どうやらうちら二人のことを覚えてくれていたみたいで、でも「やのっち」と微妙にはずしているあたり、角田さんらしい?いやなにより、うれしいかぎりです!

うきうきした気分でしこたま飲んで、今年は独り身だし行っちゃえ~!と、宿のあてもないのに2次会に参加表明したのはそろそろ終電もない23時半過ぎ。
タクシー3台で移動したどこぞの場所は、一見普通のマンションのようで、友達の家にお邪魔したみたいな居心地のいいバーだった。
そこでも赤ワインをしこたま飲み、京都の夜は楽しく沈みゆく。。。

が、意識はとろんとしながらも、宿がないことはしっかりと覚えている。
マンガ喫茶にでも泊まればいいか、と思っていたけど、同じく宿がないK新聞社のカメラマンさん(♂)が、「お金出しますから、一緒に泊まりましょうよ」と誘ってくれた。

甘えるのは嫌いではない、いやなんなら好きなので、お言葉に甘えさせていただき、タクシーに乗り(お金もいつのまにか僕は払っていない)、河原町をホテルを探してうろつき、24時間サウナを発見した。
「じゃあそこで」とエレベーターに乗り込み、[フロントは7階]の文字にひきつけられて7階で降りると、確かにフロントが。その横には、各部屋の写真とボタンがずらりと並んだパネルが。
くらくらした頭を早く眠らせたかったから、そこがサウナではなくラブホテルだったことなどもうどうでもよく、30代後半の男性と僕、二人でチェックインした深夜3時前だった。。。

翌日曜は、数ヶ月ぶりの二日酔いと一緒に、またさらに小説の冒頭分をひねり出したのでした。切れがないなとため息つきながら。

あー、でも今年もやっぱり夢のような二日であった。
来年も、どうか来年も、このワークショップがありますうように!


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2007/09/02

愛してる

今年もまた、ご近所の地域で地元エイサー団体が道じゅねーする、待ち遠しい夜が来た。
気付けば4年連続でついて来ている。

今年は、お知り合いのヘルパー派遣事務所の会所パーティと重なり、エイサーが始まる19時前からすでにいい感じ(ビールで)。

団地の前で、居酒屋の前で、家の前で、エイサーをする。わさわさと同行する見物人。
この雰囲気、勝手に顔がふやけてしまうくらい好きやわ~。

最後はもちろん、カチャーシー。
夜も更けに更け、更に人の熱気が渦巻く。川と川に挟まれて、町工場と沖縄スナックがひしめく町で。

あー、なんだか、こうも毎年見続けていると、「好きだ」というより「愛してるぜ」というほうがしっくりくる。気がする。

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