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2009年11月

2009/11/02

お堂で阿修羅に会った

京都ほど頻繁には行かないが、奈良も好きな土地だ。

この週末、久しぶりに奈良に訪れたのは、興福寺の「お堂でみる阿修羅」が目的だったのだが、近鉄奈良駅を降りてびっくり。
ここは京都か!と見まがうばかりの、観光客のなんと多いこと多いこと。
朝日新聞が「阿修羅」なら、読売新聞が「正倉院展」だそうで、来年の遷都1300年祭を前に奈良の11月は相当ヒートアップしていた。

「奈良が好き」というより「奈良も好き」と控えめな好意を寄せるくらいなので、何度も来ているわりに実は足を運んだことのない場所がいくつもあることが今回の訪問で発覚。
それが春日大社であり、若草山だったのだが、どっちも今まで知らずにいたことが惜しいくらい、ステキな場所だった。
特に若草山、今までは東大寺の向こうに見える芝生の丘、くらいの認識で、ほとんど全く視界にさえ入っていなかったことに改めて気付いた。入山料150円を払ってその山を登ると、今まで知らなかった視点の奈良が眼下に一望。往復2時間ほど、気持ちのいいちょっとしたハイキング気分なのだった。

そして超メジャーどころの東大寺。たくさんの観光客と、たくさんの鹿。その鹿が、当たり前の顔して人間のあいだをノコノコと歩いている姿が、ほほえましいったらありゃしなくて、なんで今までこの鹿や、この奈良に、このほほえましい愛着を感じずにこれたのだろうと、ますます惜しい気分だ。(全然ベクトルは正反対だが、非日常感・非現実感・ファンタジー世界感はディズニーランドのそれと似ていた。)

夕方、お目当ての興福寺に戻る。2時間待ちの列が70分待ちに短縮されていた。
お堂にゆっくりと吸われる長蛇の列。
一歩足を踏み入れて、真ん中に、いた。
釈迦如来像に四天王像、八部衆・十大弟子像に囲まれた阿修羅は、華奢に見えた。
熱気を帯びた人たちの熱い視線を浴びて、「テレビで観るよりちっちゃいわ」「腕細くてスタイルめちゃええなあ」、ああ、スーパースターを間近で観る感覚に似ているようだ。

一歩でも早く阿修羅に近づきたい人の流れから外れて、僕はいろんな角度から阿修羅をまじまじと眺めた。
インド神話の軍神が、仏教の守護神となったそうだ。怒り、恐れ、闘争心を捨て、涼しげな、いや優しげな眼差しは一体なにを見据えているんだろう。僕にもできるだろうか、怒り、恐れ、闘争心を捨てることを。
祈るように、請うように、とにかくじっと僕は阿修羅を見つめた、目を閉じてもこの場を離れても明日になってもいつかその日が来ても、阿修羅がここに心におるように。

そういえば、今年は高野山に始まり、銀閣寺、下鴨神社、那智の滝、仁和寺に今回の春日大社、東大寺、興福寺と、世界遺産を2か月に1度のペースで行っているような。
他にも今宮戎神社、北野天満宮、箕面勝尾寺、飛鳥寺、四天王寺、広隆寺と、なんやかんやと神社仏閣めぐりをしてるなあ。
そんな年頃なのかしら、33歳って。

Kasuga

Wakakusa

Nigatsudo

Koufukuji


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